お肌の乾燥といえば、冬に問題となるような気もしますが、夏のお肌も意外と乾燥していたりします。
近年、日本の夏は猛暑となり、家の中、通勤通学の電車内、オフィス、スーパーやコンビニと
あらゆる生活環境で冷房なしでは過ごせないほどです。
肌のバリア機能について
肌表面は、表皮から出る脂分で膜が張られ(皮脂膜)、これがお肌を乾燥やウイルスなどの異物から
守る役割を担ってくれています。
表皮の上層である角質層は、角質細胞や角質細胞間脂質、天然保湿因子NMFなどで構成されていて、
水分と油分がバランスよく含まれていますが、何らかの原因により、バランスが崩れ
水分を保持してくれる天然保湿因子NMFや脂質、セラミドが減少すると
肌内部の水分が蒸発しやすくなり、お肌が乾燥してしまいます。
夏のお肌の乾燥原因は?
1.汗による流出
皮脂=油分が角質層の最も外側で膜を張ることで(皮脂膜)、内部の水分が蒸発しないようにしています。
しかし、夏場は、汗をかくと汗と一緒に皮脂が流れ出てしまい、乾燥が進んでしまいます。
2.さっぱりとしたスキンケア
べたつくのを避けて、油分が少ない化粧水だけのケアにすると肌が必要としている油分が不足し、
水分がどんどん逃げてしまう
3.冷房によるお尻の冷え
お尻は下着や衣類に包まれているので直接、冷房の風が当たって乾燥することはないですが、
冷房で身体全体が冷え切ってはいませんか?
さらに座って仕事をしていると下半身を動かさないので、血流やリンパの巡りが悪くなり、
むくんでしまいます。
老廃物が溜まって、新陳代謝が落ちると肌本来のバリア機能が落ちて肌の乾燥が進みます。
4.食事内容
夏場は食欲がなく、さっぱりした麺類や冷たいものしか食べないし、食べられないということは
ないですか?美肌を作るのに必要なビタミンや脂質などの栄養素が足りないと内側から肌が衰えてしまいます。
気を付けるべきことは?
冷え切った身体を温めて、血流を促進するには、シャワーではなく、お風呂に入ることが
とても効果的です。しかし、入浴方法を間違えるとかえってお肌に負担を掛けるので、注意が必要です。
洗浄力の強い石鹸やボディソープによる洗いすぎで皮脂を落としすぎてはいないですか?
お風呂でシャワーを直接当てていませんか?シャワーの水流は思っているよりも強く、
直接当てると皮脂が流れてしまいます。
毎日、石鹸でゴシゴシ洗いするほどの汚れはないと思いますので、ぬるま湯でさっと洗い流すくらいの日が
あってもいいと思います。
お風呂から出た後は保湿をしっかりとする
化粧水や美容液でお肌に水分を与えた後は、クリームや乳液など油分を含んだものを
お手入れの最後に使い、
油分でしっかりフタをするイメージでケアを行いましょう。